鼻呼吸 その重要性とトレーニング方法
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月曜日のブログで、「舌は健康のバロメーター 口は命の入り口」をお伝えしました。
命の入り口である「口」を守るためには「鼻呼吸」がこれまた大切なことも書いております。
2019年のコロナ禍以来、マスクを愛用する人が激増して、実は「口呼吸」してしまう人がとっても増えています。自分で気づかない場合もあって厄介な健康問題です。
口呼吸になると、さまざまな不快感を伴う症状が出てきたり、何がしかの病気に罹患するなど、いいことは全くありません。
そこで「鼻呼吸」に戻すためにも、ぜひ今回のブログを読んで、ご活用くださればと思います。
口呼吸では香りを感じにくい、そして味も感じにくくなる。
「香りを感じるには鼻呼吸が必要」―これは単なる感覚ではなく、生理学的にも証明されています。
私たちが香りを認識する仕組みを理解することで、なぜ口呼吸では香りを感じにくいのかが分かります。
①嗅覚のメカニズムと鼻呼吸の重要性
私たちが香りを感じるためには、匂い分子(揮発性化合物)が鼻腔内の嗅覚受容体に到達する必要があります。
✅ 鼻呼吸の場合
・空気が鼻腔を通り、嗅上皮(嗅覚細胞が集まる部分)に直接届く
・嗅覚神経が匂い分子をキャッチし、脳の嗅球(きゅうきゅう)に信号を送る
✅ 口呼吸の場合
・空気は口から直接気管に流れ、嗅覚を司る鼻腔を通らない
・そのため、香りを十分に感じることができない
エビデンス
研究によると、口呼吸をすることで嗅覚機能が低下することが明らかになっています。
「口呼吸患者の嗅覚機能の低下」
Hasegawa et al., 2017 口呼吸 の学術記事 |
この研究では、慢性的な口呼吸をしている人々が、鼻呼吸をする人に比べて嗅覚検査(香りの識別能力テスト)で低いスコアを示したことが報告されています。
「鼻腔内気流と嗅覚の関係」
この研究では、鼻腔内に十分な気流がないと、嗅覚受容体が刺激されず、香りを適切に認識できなくなることが示されています。

②口呼吸と嗅覚の低下がもたらす影響
口呼吸が続くことで、香りを感じにくくなるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼします。
✅ 嗅覚が低下すると、食事の味を感じにくくなる
・味覚と嗅覚は密接に関連しており、嗅覚が鈍ると食べ物の風味が薄く感じる。
・その結果、味の濃いものや加工食品を求めやすくなり、健康に悪影響を及ぼす可能性がある。
✅ 脳の活性が低下する
・嗅覚刺激は記憶や感情を司る大脳辺縁系と直結しており、口呼吸による嗅覚の低下は、集中力や認知機能の低下を招く可能性がある。
✅ 免疫力が低下しやすくなる
・鼻呼吸には、空気中の細菌やウイルスを除去するフィルター機能があるが、口呼吸ではそれが機能しないため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる。

③精油を活用して鼻呼吸を習慣化する
香りを感じるためには、鼻からしっかりと空気を吸い込む必要があるため、精油を活用することで自然と鼻呼吸の練習になります。
精油を使った鼻呼吸トレーニング
🔹 使用する精油の例
- ユーカリ(Eucalyptus globulus) → 鼻の通りをよくする
- ペパーミント(Mentha × piperita) → スッキリとした清涼感で意識を高める
- ラベンダー(Lavandula angustifolia) → 副交感神経を優位にし、深い呼吸を促す
やり方
ティッシュやハンカチに精油を1~2滴垂らす。
目を閉じて、鼻からゆっくり香りを吸い込む。(口は閉じる)
5秒間息を吸い、3秒間キープし、ゆっくり鼻から吐く。
これを5回繰り返す。
✅ ポイント
・口を閉じ、舌を上あごにつけることで、より自然に鼻呼吸が促される。
・就寝前に行うと、睡眠の質の向上にもつながる。
今日のまとめ
口呼吸では、空気が嗅覚受容体に届かず、香りを感じることができない。研究でも、口呼吸の習慣が嗅覚機能を低下させることが示されているが、精油を使った呼吸トレーニングを行うことで、自然と鼻呼吸の習慣が身につけられる。
精油の香りを楽しみながら、健康的な鼻呼吸を習慣化していきましょう!
精油の香りとオイルの効果効能
+
肌に触れるタッチング
女性特有の痛みや辛さを緩和したり
ストレスや疲労を軽減させ深くリラックスできるようになることで
深い呼吸
血の巡りを促す
副交感神経の働きが優位に
姿勢が整い
しっとり弾力のある肌へ導く
健康と美容にアプローチするアロマテラピー・トリートメント専門店
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